学会のご視察対応

建物関係の学会の方からお申し出があり、社屋をご視察いただきました。

社屋の椛島家住宅は、明治三十年頃に建てられた主屋を中心に、蔵や門、塀までがまとまって残る古民家で、平成二十九年に国の登録有形文化財に登録されました。糸島地方の民家建築の流れを汲みながら、近代的な和風建築の要素を取り入れた建物として評価されています。主屋には江戸時代の民家の特徴も受け継がれており、建具や左官、絵師の仕事の随所に、当時の職人の技術の高さがうかがえます。

当日は、座敷まわりの建具や欄間、左官仕事の細部にいたるまで、建築に携わる方ならではの視点で、一つひとつ丁寧にご覧いただきました。私たちが日頃なにげなく使っている場所に当時の職人の工夫が息づいていることを、逆に教えていただく場面も多く、学びの多い一日となりました。

文化財は、閉じて守るだけでは残っていきません。実際に使い、見ていただき、語っていただくことが、建物を次の世代へつなぐ力になると考えています。ご視察やご見学のご相談は、お問い合わせページよりお気軽にお寄せください。